組み込みエンジニアのホワイト企業ランキング！年収1,000万越えの大手も紹介

AIやIoTの普及により、注目が集まっている組み込みエンジニア。

需要の高まりとともに、組み込みエンジニアを採用する会社は増えています。

この記事では、組み込みエンジニアを募集している平均年収600万以上の上場企業を調査。

以下4つの項目ごとに、組み込みエンジニアのホワイト企業ランキングを紹介します。

組み込みエンジニアとして働くなら、会社選びは超重要です。

ホワイト企業や年収アップを目指している人は、この記事を参考に自分に合った会社を見つけてください。

組み込みエンジニアとは？

組み込みエンジニアとは、機械に組み込まれたソフトウェアの設計・開発をする技術者のことです。

インターネットに接続できる家電、自動車、ゲーム機をイメージするとわかりやすいでしょう。

本章では、組み込みエンジニアが活躍している業界や将来性を解説します。

組み込みエンジニアが活躍する業界

組み込みエンジニアが活躍するのは、IT機器が多い業界です。

IoT（モノのインターネット化）の普及により、以下の業界は組み込みエンジニアの需要がとくに上がっています。

またAI（人工知能）分野でも、組み込みエンジニアは求められています。

最新技術を取り入れる業界は増えていくため、組み込みエンジニアの活躍の場は広がっていくでしょう。

組み込みエンジニアの将来性

結論として、組み込みエンジニアの将来性は高いです。

具体的な理由としては、以下の3つ。

今後もIoTやAIを取り入れる業界は増えていくため、組み込みエンジニアの需要は上がっていきます。

一方で、組み込みエンジニアは人手不足という問題もあります。

組み込みエンジニアが不足している理由は、主に4つです。

組み込みエンジニアの需要は高いものの、今後も人手不足は続いてしまうでしょう。

ただし、人手不足だからこそ、優良企業に転職・就職がしやすい職種ともいえます。

以下のIT転職・就活エージェントは優良企業の求人が多いため、希望にあった会社をみつけやすいですよ。

組み込みエンジニアのホワイト大手企業ランキング

組み込みエンジニアのホワイト企業ランキングをみていきましょう。

本章では就職四季報2024を参考に、組み込みエンジニアを募集している年収600万以上の大手企業を調査。

以下4つの項目ごとにランキングを作成しました。

ホワイト企業は人によって定義がバラバラです。

あなたが会社選びで大切にする項目をチェックしてみてください。

年収が高い企業ランキング

まずは、年収が高い組み込みエンジニアの企業ランキングです。

順位	会社名	平均年収
1	ファナック	1,457万
2	ディスコ	1,383万
3	ソニーグループ	1,085万
4	ルネサスエレクトロニクス	956万
5	日本光電工業	927万
6	富士フイルム	917万
7	三菱電機	906万
8	トヨタ自動車	857万
9	ダイキン工業	839万
10	ローム	836万
11	マキタ	830万
12	フクダ電子	815万
13	ニコン	812万
14	理想科学工業	811万
15	アイシン	797万
16	村田製作所	797万
17	トプコン	792万
18	テルモ	790万
19	住友電気工業	785万
20	TDK	782万

年収ランキング1位は、1,457万のファナック。

上位3社は平均年収1,000万を超える優良企業です。

高年収を目指しているなら、ぜひ上位の会社に応募してみましょう。

残業が少ない企業ランキング

続いて、残業が少ない組み込みエンジニアの企業ランキングをみていきましょう。

1ヶ月の残業時間の平均をランキングにまとめました。

順位	会社名	残業平均
1	ミネベアミツミ	2.5時間
2	理想科学工業	8.8時間
3	アイシン	9.9時間
4	三信電気	11.0時間
5	キヤノン	11.5時間
6	トプコン	13.1時間
7	セイコーエプソン	13.7時間
8	堀場製作所	13.7時間
9	コニカミノルタ	14.0時間
10	日本ケミコン	14.0時間
11	トヨタ紡織	14.7時間
12	フクダ電子	15.1時間
13	新電元工業	15.3時間
14	星和電機	16.2時間
15	アイホン	16.3時間
16	太陽誘電	16.8時間
17	ヨコオ	16.8時間
18	ダイキン工業	17.1時間
19	日本航空電子工業	17.4時間
20	エンプラス	18.4時間

残業がもっとも少ないのは、2.5時間のミネベアミツミです。

ちなみに、転職サイトdodaの調査では、組み込みエンジニアの平均残業は28.3時間でした。

組み込みエンジニアの残業は多めなので、平均残業が25時間以内の会社を探すようにしましょう。

有給がとりやすい企業ランキング

有給が取りやすい組み込みエンジニアの企業ランキングもみてみましょう。

1人が年間で取得する有給の平均日数をまとめました。

順位	会社名	有給平均
1	ダイキン工業	20.5日
2	トヨタ紡織	19.0日
3	ファナック	18.3日
4	アイシン	18.0日
5	三菱電機	17.2日
6	キヤノン	16.4日
7	日本航空電子工業	15.8日
8	アズビル	15.8日
9	住友電気工業	15.7日
10	アイホン	15.2日
11	太陽誘電	14.8日
12	ソニーグループ	14.8日
13	シンフォニアテクノロジー	14.5日
14	星和電機	14.4日
15	セイコーエプソン	14.1日
16	TDK	14.1日
17	富士フイルム	14.1日
18	クレスコ	14.0日
19	ローム	14.0日
20	マネジメントソリューションズ	13.8日

有給ランキング1位は、20.5日のダイキン工業でした。

ホワイト企業か判断するうえで、有給の取りやすさは大切なポイントの1つです。

ぜひ、ワークライフバランスが取りやすい会社を選んでくださいね。

新卒の離職率が低い企業ランキング

最後は、新卒3年以内の離職率が低い組み込みエンジニアの企業ランキングです。

当ランキングは2021年度の実績をもとに作成しています。

順位	会社名	新卒離職率
1	ニコン	2.7%
2	富士フイルム	2.8%
3	村田製作所	3.0%
4	ファナック	3.4%
5	ソニーグループ	3.5%
6	新電元工業	4.0%
7	アイホン	4.2%
8	三菱電機	4.3%
9	日本光電工業	4.3%
10	TDK	4.4%
11	トプコン	4.8%
12	アイシン	4.9%
13	太陽誘電	5.2%
14	テルモ	5.5%
15	キヤノン	6.5%
16	トヨタ紡織	6.9%
17	ディスコ	7.3%
18	セイコーエプソン	8.7%
19	マキタ	8.7%
20	能美防災	8.8%

新卒の離職率がもっとも低いのは、ニコンの2.7%です。

新卒の離職率は約30%といわれています。

今回のランキングで紹介した会社は、どこも新卒の離職率が平均より低いため、ホワイト優良企業といえるでしょう。

組み込みエンジニアのホワイト大手企業5社

ホワイト企業の要素はいろいろとありますが、今回は「年収」に注目したいと思います。

本章では組み込みエンジニアのホワイト企業のなかから、年収の高い上位5社を詳しく紹介します。

ちなみに、年収が高い会社は応募者が多くて人気です。

気づいたら募集が終わっていることもあるため、IT転職・就活エージェントを活用してチャンスを逃さないようにしましょう。

ファナック（平均年収1,457万）

会社名	ファナック
上場	上場（東証プライム市場）
都道府県	山梨県
資本金	69,014百万円
売上	7330億
社員数	4257名
平均年収	1457万
新卒離職率	3.4%
平均残業	39.3時間
有給取得	18.3日
勤続年数	14.4年
平均年齢	40.3歳

ファナックは、1955年から工場の自動化（FA）に取り組んでいる上場企業です。

組み込みエンジニアは、FA事業でCNC製品に組み込むソフトウェアの開発にたずさわります。

ファナックの特徴は、組み込みソフトウェア開発に関する業務を、すべて自社でおこなっていることです。

アルゴリズム開発から設計、プログラミング、テストまで幅広いスキルを身につけられます。

モノづくり現場の自動化に興味がある人は、ぜひお話を聞いてみてはいかがでしょうか。

ディスコ（平均年収1,383万）

会社名	ディスコ
上場	上場（東証プライム市場）
都道府県	東京都
資本金	21,623百万円
売上	2537億
社員数	1761名
平均年収	1383万
新卒離職率	7.3%
平均残業	39.7時間
有給取得	13.0日
勤続年数	11.3年
平均年齢	38.1歳

ディスコは、世界トップシェアを誇る精密加工装置メーカーです。

同社の製品はスマートフォンや自動車、航空機など身近なモノに使用されており、便利で快適な社会の実現に貢献しています。

ディスコの組み込みエンジニアは、主に半導体を製造する装置や、周辺機器のソフトウェア開発をおこないます。

また、装置を製造する現場の問題解決やサポートも担当するため、生産する側に立った仕様の考え方を身につけられるのが魅力です。

組み込みエンジニアとして幅を広げたい人はチェックしてみてください。

ソニーグループ（平均年収1,085万）

会社名	ソニーグループ
上場	上場（東証プライム市場）
都道府県	東京都
資本金	880,365百万円
売上	9兆9,215億
社員数	2839名
平均年収	1085万
新卒離職率	3.50%
平均残業	25.5時間
有給取得	14.8日
勤続年数	16.7年
平均年齢	42.6歳

ソニーグループは、日本が誇る世界的な電機メーカーです。

組み込みエンジニアは、各事業で製造している製品向けのソフトウェア開発をおこないます。

たとえば、以下の製品です。

ソニーグループは若手や女性のフォロー体制が整っており、年齢・性別に関係なく活躍できる会社です。

若いうちから多様な経験を積んで、組み込みエンジニアとして成長したい人はぜひ挑戦してみてください。

ルネサスエレクトロニクス（平均年収956万）

会社名	ルネサスエレクトロニクス
上場	上場（東証プライム市場）
都道府県	東京都
資本金	151,341百万円
売上	1兆5,008億
社員数	5607名
平均年収	956万
新卒離職率	8.90%
平均残業	32.5時間
有給取得	13.4日
勤続年数	21.7年
平均年齢	47.6歳

ルネサスエレクトロニクスは、日立製作所・三菱電機・NECの半導体部門が統合して生まれた、世界トップクラスの半導体メーカー。

「自動車」「産業」「インフラ」「IoT」の4分野に注力し、世界へ半導体ソリューションを提供しています。

組み込みエンジニアは、以下の設計・開発にたずさわります。

ルネサスエレクトロニクスは、世界20カ国に拠点をもつグローバル企業で、英語を使う機会も多いです。

グローバルな環境で活躍したい人はぜひチェックしてみてください。

日本光電工業（平均年収927万

会社名	日本光電工業
上場	上場（東証プライム市場）
都道府県	東京都
資本金	7,544百万円
売上	2051億
社員数	3154名
平均年収	927万
新卒離職率	4.3%
平均残業	27.2時間
有給取得	9.3日
勤続年数	15.5年
平均年齢	41.9歳

医療機器のトップメーカーである日本光電工業。

数々の医療機器を日本だけでなく、世界中へ提供しています。

組み込みエンジニアは、さまざまな医療機器に内蔵されるソフトウェアの設計・開発を担当。

仕事を通じて世界中の患者さんや医療現場に貢献できるため、大きなやりがいを感じられるでしょう。

組み込みエンジニアとして医療業界にたずさわりたい人は、ぜひお話を聞いてみてください。

組み込みエンジニアでよくあるQ&A

組み込みエンジニアに関する、よくあるQ&Aを5つ紹介します。

組み込みエンジニアが「やめとけ」といわれる理由は？

「組み込みエンジニアはやめとけ」という意見を聞いたことはありませんか？

「やめとけ」といわれてしまうのは、次のような理由があります。

組み込みエンジニアの仕事は、精密機器を取り扱うため、通常のソフトウェア開発より業務量が多くなります。

残業が当たり前になっている会社もあり、仕事が大変だからやめとけという意見があります。

また最新技術を取り扱うことが増えたため、常に学ぶ姿勢がない人はつらい感じてしまいます。

一方で、組み込みエンジニアはやりがいのある仕事でもあります。

自分の手がけた製品が多くの人々に使われ、日常生活や社会に役立っていると感じたときは大きな喜びを得られるでしょう。

組み込みエンジニアが大切なのは会社選びです。

将来性が高く、残業が少ない会社選びをしましょう。

組み込みエンジニアの平均年収は？

転職サイトdodaが発表したデータによると、組み込みエンジニアの平均年収は501.2万。

ITエンジニアの平均年収が442万、全職種は403万なので、ほかの仕事と比べて高年収の職種です。

組み込みエンジニアの年収が高い理由は、専門的な知識とスキルを必要とするためです。

また、需要が大きいにもかかわらず人材が不足していることも、年収が高い理由にあげられます。

組み込みエンジニアに転職する方法は？

組み込みエンジニアになるなら、ITに特化した転職・就活エージェントを活用しましょう。

組み込みエンジニアを募集している会社は大手企業が多く、しっかりと対策しなければ合格できません。

IT転職・就活エージェントなら、以下のサポートも充実していて、1人で準備・対策するよりも合格率がUPします。

組み込みエンジニアの需要は高く、人手が足りていないため、今が就職・転職のチャンスです。

ライバルが増える前に、いち早くホワイト企業への内定をゲットしましょう。

組み込みエンジニアは新卒でもなれる？

結論、組み込みエンジニアは新卒でもなれる職種です。

組み込みエンジニアの需要は上がっているため、新卒を積極的に採用する会社が増えています。

ただし、研修が充実している会社を選ぶようにしてください。

組み込みエンジニアを目指すなら、C系（C言語、C++）やアセンブリを教えてくれる会社を選ぶようにしましょう。

会社選びや面接対策が不安なら、IT専門の就活エージェントであるレバテックルーキーやキャリアセレクトを使うのがおすすめですよ。

組み込みエンジニアにおすすめの資格は？

組み込みエンジニアに特化したおすすめの資格は、以下の3つです。

資格	概要
ETEC（組込み技術者試験制度）	組み込みエンジニア初心者向けの資格
エンベデッドシステムスペシャリスト試験	中級〜向けの資格で、組み込みシステム開発の全般や企画立案スキルなどが問われる
OCRES（OMG認定組込み技術者資格試験プログラム）	国際的に通用する資格で、組み込みシステムの設計や開発の知識が問われる

とはいえ、組み込みエンジニアで上記の資格を持っている人は多くありません。

転職サイトdodaの調査によると、組み込みエンジニアに転職した人が取得していた資格トップ3は以下のとおりです。

順位	資格	取得した人の割合
1	基本情報技術者試験	9.2%
2	応用情報技術者	3.3%
3	ITパスポート	1.5%

組み込みエンジニアに特化した資格がなくても、転職や就職は問題ありません。

将来的に自分のスキルを高めたいと思ったら、資格の勉強をするくらいでOKです。

【まとめ】組み込みエンジニア企業ランキング

この記事では、組み込みエンジニアを募集しているホワイト企業ランキングを紹介しました。

改めて、組み込みエンジニアを募集している企業ランキングをみてみましょう。

組み込みエンジニアの需要は増えていて、有名企業も積極的に採用しています。

また高年収の会社も多いため、年収アップもしやすい状況です。

少しでも組み込みエンジニアとして転職・就職を考えているなら、早めに行動しましょう。

人気な会社ほど早めに募集が終わってしまう可能性もありますからね。

補足：本記事のデータについて

※この記事で紹介したIT企業は、就職四季報2024で公開されている会社です。

※ランキングに利用した各種データは、就職四季報2024で公開されている数値をもとにしています。

※一部不足していたデータは、以下で公開されている最新の数値を参考にしています。（2023年3月時点）

• 就職四季報 総合版 2024年版
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※各種データは記事の更新時点のものであり、常に最新の状態ではありません